indexページへ 第10回全国ボランティアフェスティバルかながわ
シンポジウム:パネリスト報告−薗部英夫



シンポジスト報告

薗部写真  薗部 英夫

 全国障害者問題研究会・事務局長
 日本障害者協議会理事、情報通信委員長、ネットワークプロジェクト・プロデューサー

 障害者にとってITは無が有になる希望の道具である。でも、その利活用のためにはさまざまなバリアが山積している。パソコンボランティアは、障害者のそうした願いを共有しながら、ともにささえあうとりくみの総称である。今年、各地でIT講習会が開催される中で改めて「パソコンボランティア」が注目されている。国会でも「情報格差是正」が大きなテーマとされ、政府は「パソコンボランティア育成事業」や「中古パソコンリサイクル事業」などを位置づけるようになった。
 しかし、情報バリアフリー実現のために本来行政がなすべきことは何であろうか。パソボラなど私たち市民としてできることは何であろうか。住み慣れた地域で障害者が生きがいをもってともに生きるために、ITに関する総合的な支援システムをパソボラの視点から考えあいたいと思う。

シンポジスト紹介

 東京都東久留米市在住 年齢:45歳 家族:妻、娘、ハムスター・メス。1990年パソコン通信「みんなのねがいネット」を常勤する全国障害者問題研究会事務局に開設。障害者の情報ネットワークの可能性を痛感し、以後情報アクセス権の保障をライフワークとしてとりくむ。93年日本障害者協議会(JD)に専門委員会(情報通信ネットワークプロジェクト)を設置、People「福祉工作クラブ」等を運営しながら全国のネットワーカー(「パソコンボランティア」)の連携をよびかけ、97年よりパソコンボランティア・カンファレンス(PSVC)を主催する。2000年の「IT国会」で障害者の視点で意見陳述。95年より総務省等の障害者支援のための情報通信に関する調査研究会委員。現在、12月8、9日に東京でPSVC2001を企画準備中。
 著書に『障害者と家族のためのインターネット入門』(12月刊行)全障研出版部、『パソコンボランティア』日本評論社、『障害者のパソコン・ワープロ通信入門』全障研出版部など

所属団体の紹介

全国障害者問題研究会

 どんなに重い障害があってもかぎりない発達の可能性と発達する権利をもっている。全国障害者問題研究会(会員5500名)は、障害者と関係者の願いや悩みに学びながら、障害者の要求運動とも連携して、研究運動をすすめている。
 情報通信ネットワークの分野では、90年に<みんなのねがいネット>の運用を開始し、毎年開催される全国大会で特別の分科会を設定するなど研究と普及につとめてきた。インターネットでも<みんなのねがいWeb>の充実に努力している。また、日本障害者協議会と協力しあって、草の根グループの連携やパソコンボランティア活動を発展させている。
 全障研のホームページ http://www.nginet.or.jp/

日本障害者協議会(JD)

 1980年、「国際障害者年(1981年)を成功させよう」と、障害当事者(本人、家族)、施設関係者、専門職、研究者等の100を超える全国的な障害者と障害者関係団体が日本で初めて大同団結して設立した「国際障害者年日本推進協議会」が出発点である。93年名称を「日本障害者協議会(JD)」に変更して、NGOの立場から、政府・行政・マスコミ・市民等に対し、あらゆる障害問題の解決にむけて広い視野から発言している(障害者に関するIT(情報技術)施策への緊急提言(2001)など)。
 近年は、障害者のパソコン利用を支援するパソコンボランティアのネットワークづくりにも取り組み、パソコンボランティア支援センターも運営している。
 JDのホームページ http://www.jdnet.gr.jp/  パソコンボランティア支援センター http://www.psv.gr.jp/


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