indexページへ 第10回全国ボランティアフェスティバルかながわ
シンポジウム:シンポジスト報告:安部



シンポジスト報告

安部写真  安部 雅寿

 川崎パソコンサポートボランティア コーディネータ


 パソボラの役割もともかくだが、障害者のパソコン利用を推進するに当たってはパソコンメーカー、ソフト会社、販売店、行政の障害者への理解が欠かせないと感じる。川崎パソコンサポートボランティアの場合、もっとも多い依頼がパソコンを購入したいので相談に乗ってほしいというもの。特に視覚障害者などが販売店に相談に行っても親身になって相談に乗ってもらえないと聞く。パソコンメーカーやソフト会社も然りで、障害者から自分に適したパソコンとソフトの相談があった場合に適切にアドバイスできる体制を作っていただきたいものである。そういう企業に対して私たちパソコンサポートボランティアもできる限り協力は惜しまないのは当然のことである。
 また、世界的な不況の中で日本も例外ではなく、失業率が5%を超えた今、障害を持つ方々の就労もまた困難を極める。パソコンを習いたい、パソコンを使ってコミュニケーションがしたいという障害者から「実はパソコンを買う余裕がないのですが、どなたかパソコンを貸してださる方はありませんか?また、安い中古のパソコンの入手ができませんか?」という相談を受けることもある。行政として電子メールとインターネット利用方法の習得を推進するならばパソコンそのものを含めたインフラを障害者が何とか入手できるように補助をする体制を全国レベルで整えていただきたいと願って止まない。

シンポジスト紹介

 横浜市港北区在住 年齢:46歳 家族:妻、子供2人 
 1998年暮れに川崎パソコンサポートボランティアを紹介した新聞記事を見て初めてのボランティア体験として活動に参加。その後事務局長を務め、現在はコーディネーターとしてサポート依頼者とサポーターとを結びつける役割を担当している。
 本業はインターネットを利用した企業間電子商取引の米企業でコンサルタントをしていたが、9月より電子部品、インドア・リクリエーション用品の輸出入仲介会社に移り、伝統的な企業間取引を新しい電子商取引に移す試みを開始。

所属団体の紹介

「川崎パソコンサポートボランティア」

 川崎パソコンサポートボランティアは、神奈川県川崎市を中心に活動をしているパソコンサポートボランティア団体である。1998年10月に現代表の梅垣まさひろ氏を中心に10名ほどで設立した。その後順調に会員が増加し現在は約80名を数える。会員はフルタイムの会社員が大半であるので活動は基本的に週末が中心となっている。
 活動形態はサポートを依頼した障害者の自宅をサポーターが訪問するという訪問サポートが中心である。設立後3年弱でサポートした障害者の数は約120名であり、延べサポート回数は数百回に上り現在も訪問サポートは活動の中心として継続中。
 7月より、一ヶ月に一回の割合で障害者向けパソコン相談会の開催を始めた。会場確保が難しい点、相談会用パソコン機材が不足している点等問題点はあるが少しずつ改善し訪問サポートに加えて障害者のパソコン利用サポートの一助となれるようにしたい。サポートした障害者の障害の種類は様々ではあるが、視覚障害者に対するサポート実績が多く、川崎パソコンサポートボランティアの特徴と思われる。
 川崎PSVのWEB http://www.kawa-v.psv.org/   問合せメールアドレス kawa-v-info@psv.org


DNYバナー DNY事務局 アスタPC内 担当:鈴木  Tel&Fax:050-3543-4296(平日9時〜17時)
Page Top  インデックス  電子メールでのお問い合わせ