indexページへ 第10回全国ボランティアフェスティバルかながわ
シンポジウム:シンポジスト報告:岡村



シンポジスト報告

岡村写真 岡村 道夫

 Dream Navigator Yokohama事務局長

 障害者地域作業所「ごぼうハウスPC」 所長

 パソボラは単にパソコンが使えるようになるためだけではなく、そのパソコンが使えるようになった先にあるものは何かだ。例えば、今まで障害(視覚・肢体・知的)で新聞や雑誌等が読むことができなかった人は、テレビを見たり、ラジオを聞いたりするぐらいしか出来なかったが、体の一部が動かせればパソコンを操作して、得たい情報を得ることができるようになり、社会へ出て行くきっかけにもなる。
 また、技術を身に付けることにより、就労や自立への道が開かれます。障害者が社会に出ることによって、街や人も変わり、ノーマライゼーションの社会ができる。こうした活動により社会全体の貢献にも寄与していること。ボランティアする側、される側と言う関係ではなく、パソコンと言う機械を通して、人と人との出会い・つながれる事が、パソコンボランティアではないか?

シンポジスト紹介

 横浜市旭区在住 年齢:42歳 家族:妻1人、子供3人。
 29歳の時に事故に合い脊髄を損傷、以来車いすでの生活となる。車いすでも何か出来る仕事はないかと考え、パソコンを購入し、独学で勉強するが、さっぱり解らなかったが、なんとかワープロだけ、できるようになり、文字打ちのアルバイトを始めた。その後、障害者・高齢者の住宅改造や福祉機器の相談員を経て現在の作業所に至る。

所属団体の紹介

ごぼうハウスPC

 ごぼうハウスPCという作業所を始めたきっかけは、就労できない障害者や作業所に行っても出来ることの少ない肢体障害者が、在宅になるケースが多く、少しでも就労に近づけたり、活動する場所があればと思い作業所を開所した。そこで、事務作業のため、パソコンを1台購入したが、パソコンが空いている時間を、利用者にワープロ程度は覚えてもらおうと始めたパソコン教室が広まり、利用希望者が多く集まった。
 そのうち、パソコンを使った仕事が舞い込んでくるようになり、仕事として扱えるようになった。肢体障害者にとって、パソコンは無限の可能性を秘めた物とその時感じた。作業所は、元々は弁当やケーキの食品関係だったが、パソコン事業が広がり、手狭になった。そこでもう一つ作業を出して、食品とパソコンを分けたいとの希望が出た。その時、作業所を開設できそうな物件の話が急に飛び込み、翌年の4月にパソコン作業を主とした作業所を開所した。
 現在、WEBの作成、印刷物の版下作成、データ入力等パソコンで出来る仕事を積極的に受け、経験を積みながら、スキルアップを図っている。ここに至るまでには、多くの企業やボランティアの方々の努力と協力があったからこその作業所である。
 私たちの作業所は、パソコンが20数台あり、全てネットワークで繋がり、いつでも自由にインターネットが使える。もちろんプリンターもネットワークに繋がっている。大手コンピュータ会社に勤める私の友人が、「自分の会社でもここまで整備されていないよ!」と言うぐらい環境が整備された。これもボランティアの方々が夜や休日に作業し、パソコンが調子悪いと言うと、駆けつけて直してもらったりと、利用者が作業しやすいようにとサポートをしていただいているからである。
 また、講習会を開いたり、直接の指導もしていただいている。私たちは、こうしたボランティアの活動の協力に対し、今度は私たちがボランティアとして活動に加わり、多くの方たちが社会参加や自立に向け、歩んでいけるよう協力したいと考えている。
 ごぼうハウスPCのWEB http://www.ne.jp/asahi/gobou/pc/  電子メール gobou@pc.email.ne.jp


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